珈琲専門店 蘭 〜名店復活〜 written by シュンスケ(庄司 俊介)

中二階が特徴のアンティークな内装です。
ドラマのロケにも使われていることも納得のオシャレな店内です。
通りに面したガラス面からの外光を多く取り込んでいます。
初めてのお客様は、珍しがって2階へ上がられる方が多いとのこと。
カウンター席では、マスターとの会話が楽しめます。

入り口のドアはいつも開いており、誰でも入りやすいようになっています。

創業44年目を迎えた2018年1月、珈琲専門店蘭の先代のオーナーが急逝されます。
跡継ぎもいなかったは、廃業の危機に陥りました。
蘭存続に、手を挙げたのは、隣で営業していた生花店の永井博子さんでした。
喫茶店経営には素人の永井さんでしたが、蘭が続いて欲しいこともあり、2代目マスターとなりました。

先代のマスターは、レシピメモなどは一切残しておらず、ブレンドの豆の比率もわかりません。
そこで、コーヒー豆を仕入れていたマウンテンコーヒーさんと相談しながら、先代のコーヒーの味を追求していきました。
豆の仕入れ量の比率からブレンド配合率を類推しました。
当然先代の味に近づけるのは簡単ではありませんでしたが、
試作を重ね、常連さんの味見してもらいながら、蘭のコーヒーを再現していきました。

喫茶店のマスターになるのは初めてだった永井さん、周囲のアドバイスを参考に、試行錯誤を重ねながら、
2018年4月ついに珈琲専門店蘭の再オープンにこぎつけました。
名店がここに復活したのです。珈琲専門店蘭の新しい時代の幕開けでした。
ちなみに、蘭という店名と、生花店がお店を引き継いだのは、偶然だったそうです。

新生 蘭になって、充実させたのはフードメニューです。
先代の頃は、幻のメニューも多く、限られたフードメニューでした。
コーヒーと違いフードメニューメニューは新マスターのオリジナリティが出ていいます。
名物のチーズトーストも先代の頃とは違った新しい味になっているそうです。
ホットドッグ、サンドイッチなどお腹を満たしてくれるメニューも揃っています。


先代の味を再現したコーヒーとモーニング

新マスターの永井さんになり、蘭にも新しい風が吹いてきました。
常連さんに加え、新しいお客様も増えてきました。
丸の内という土地柄、ビジネスパーソンが多いのですが、女性のお客様も増えてきました。
現在は、常連さん5割、一見さん5割ぐらいの比率になっているそうです。


店頭には黒板メニューを置くなど、初めてのお客様も入りやすいように配慮されています。
混雑のピークは午後で、忙しい時は、隣の生花店から妹さんがお手伝いにきています。
食後のコーヒーを飲みに来る方が多いようです。
一度来店したお客様が仲間や部下を新しく連れてくるなど客層も広がっています。


マスターの永井さん(右)と妹さん

先代のマスターは寡黙で、それも雰囲気がありましたが、
今の永井マスターの蘭は、明るくおしゃべりも弾む店内です。
新しい蘭の特徴は、永井さんの明るいキャラクターだと思いました。

蘭を引き継ぐまでは、コーヒーについては、ほぼ素人で、
今でもお客様の方がコーヒーに詳しいくらいですと笑う永井さん。
仕入れ先のマウンテンコーヒーや常連さんの支援もあり、
喫茶店経営のノウハウを身に着け、新生蘭を担っています。
しかし、当然ご苦労もあったようで、今でも一人で切り盛りするのは大変です。
急に喫茶店経営を引き継ぐことになって、今までのノウハウも知らないため、
自分流にアレンジしたことも多いといいます。
お店を、安定して営業していくことが当面の目標と話されていました。


サイフォンでいれるコーヒー

取材を行って、永井さんの気さくな性格がお店の雰囲気にも反映されていると感じました。
歴史あるこだわりのある喫茶店とも見えますが、とてもフランクなお店です。
永井さんもたくさんのお客様に会えるのが楽しみと言われています。
店内にながれる柔らかい空気感こそ、蘭の財産ではないでしょうか。
若い方や女性のお客様が増えたのも納得です。

2018年4月からスタートした新生蘭。丸の内のオフィス街に美しい花を咲かせています。

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取材店舗名称 珈琲専門店 蘭(コーヒー専門店 らん)
住所 名古屋市中区丸の内2-13-8 村上ビル1階
電話番号 052-201-8420
営業時間 10:00~18:00
定休日 土日祝日