LEAVES COFFEE ~ いつも、変わらず、そこに ~ written by あんまき

彼女は、25歳で結婚。27歳のとき、夫婦で喫茶店をはじめました。
店内の白い壁は、お友達に手伝ってもらい楽しくワイワイ塗ったのが、もう14年も前のこと。

岐阜県可児市。
夫婦で営む喫茶店leaves coffeeは、なだらかな坂をすこーしだけ上がったところにあります。


お店の前には、駐車場も広くご用意。

店主は、多くを語らず、丁寧に、珈琲を淹れます。
奥様は、オーダーを聞き、出来上がった珈琲を、静かに運びます。
どちらかが足りない部分は、そのどちらかが補っているようなお互いの動きと手際の良さは、やはり夫婦だからでしょうか、と勝手に見とれてしまいます。

いつも、にこやかに迎え入れてくれるご夫婦。
お客さんに話しかけられれば穏やかに応じますが、長話はせず、タイミング良く持ち場に戻ります。このおふたりの絶妙なリズムが、優しい、温かな居場所を生み出しているように感じます。


白いお皿に、トースト、サラダ・ゆで卵・ヨーグルトが。

モーニングは、トースト、ゆで卵、ヨーグルト、だいこんサラダ。
奇をてらわない、いたって普通のモーニングがそこにあります。

そして、開店当時から続くフードメニューは、ガレット。
ガレットが今ほど市民権を得ていなかった頃からメニューとして置いてあるのだから、お店作りにおいても、さまざまなこだわりがあるのでは・・・?と聞いてみると。

「こだわり???・・・ないよー。お店の雰囲気はお客さんが作ってくれるからねー。」と、話す奥様。
店主も、さらっと、「お店も、店主も歳をとるしね。もちろん来てくれるお客さんもね(笑)。」とこたえてくれました。

・・・たしかに。常連らしきお客さんが、奥様に声をかけながら入ってきます。新聞を読み、ゆったりとくつろぐおじいさんもいれば、ご家族、赤ちゃんもいます。若者もいれば、ご近所のお母様がたの寄合のような風景も。
ここleaves coffeeは、外観や内観はいまどきのカフェに見えますが、その実態はふるきよき「まちの喫茶店」を体現しているのでしょう。


気持ちの良い日は、お庭の席でも楽しめます。

お店は8時から18時まで。
おふたり、早寝早起きの習慣がすっかり板についてしまっているようで、お家にあるテレビもほとんど動いていないそう。「お客さんとの会話でも、芸能ネタはまったくわからないんだよねー。」と。
たまにとる連休はもっぱら温泉でゆっくり。ひたすらお湯に浸かることが、店主の至福の時間のようです。


お互いの動きを把握して、タイミングがぴったり。

「お店では、とにかく店主の邪魔にならないようにしなきゃと思って。」と、奥様。
これこそ、あの、阿吽の呼吸たる所以だったか!
と、感動。とともに、ふと自分に置き換えてしまい、別の意味で胸をぎゅっと締め付けられるのでした(別の意味についての言及は避けます)。

SNSもホームページもないお店。
「いやー、なんだか毎日余裕がなくって・・・。」
とこれまた明るく話す奥様。
ただ、私は思うのです。その言葉の裏側には、もしかしたら、<いつも、そこに、変わらずあること、あり続けること>、そして、このゆるやかな時間の流れを楽しみながら守っているのでは。


カウンター席もゆったり。気持ちよく過ごせます。

日々是好日。
こだわらない、といいながらも「まちの喫茶店」だからこそ、変な縛りやハードルもなく、だれでもいつでも来られる店であることを大切にしているのでは、と。

ちなみに、うちの母親も、ここの珈琲が好き。
地元に帰ると、たまに一緒に行きます。(そうじゃん。母親とも気軽に行ける店。やっぱりここはまちの喫茶店なんだ!と再認識。)


奥様は小学校からの友人。30年をゆうに超えます...。

そして、お店と同様、「変わらずにあるもの」。
それは、彼女の、その優しい穏やかな笑顔。万人を温かく受け入れてくれる笑顔は、小学生のあの頃のまんま。なにひとつ変わっていないことが、わたしはとっても嬉しいのでした。

大事な友人のお店。岐阜県可児市の夫婦で営む喫茶店
leaves coffeeのご紹介でした。

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取材店舗名称 LEAVES COFFEE(りーぶすこーひー)
住所 岐阜県可児市下恵土3440-150
電話番号 0574-60-1530
営業時間 8:00-18:00